- のう
- I
のう【喃】人に呼びかけるときに用いる語。 もし。II
「是は~, 母御/太平記 11」
のう【能】※一※(1)物事を成し遂げることのできる力。 はたらき。「~もなければ芸もない」「~無し」
(2)得意とすること。 自慢とすること。「しゃべるだけが~じゃない」
(3)ききめ。 効能。「~書き」
(4)わざ。 技芸。 芸能。「~ある遊び法師ども/徒然 54」
※二※(1)日本の中世芸能で, 舞踊と劇の要素を含んだもの。 猿楽能・田楽能・延年能など。(2)~ある鷹(タカ)は爪(ツメ)を隠す実力のある人物は, いたずらにそれを誇示することはしないというたとえ。~がな・い(1)能力がない。 才能がない。「食う以外に~・い男」
(2)方法・工夫がたりない。III「同じやり方では~・い」
のう【脳】(1)中枢神経系の主要な部分を占め, 多数の神経細胞が集合し, 全身の神経を支配している部分。 脊椎動物では発生学的には脊髄の前方が発達して, 大脳・間脳・小脳・中脳・橋・延髄に分化している。 原索動物の一部は脊椎動物に似た脳をもつが, より原始的。 他の無脊椎動物では頭部神経節をいう。 脳髄。(2)記憶したり, 判断したりする力。 頭脳のはたらき。 頭脳。IV「近頃, ~が弱くなった」「~が乱れる」
のう【膿】うみ。 うみしる。Vのう【衲】(1)「衲衣(ノウエ){(1)}」に同じ。「暑げなるもの, 随身の長の狩衣。 ~の袈裟/枕草子 123」
(2)「衲衣(ノウエ){(2)}」に同じ。VIのう【農】(1)農業。 農作。「半~半漁」
(2)農業に従事する人。 農民。 農夫。「士~工商」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.